台風の影響は、まだない。





本州の南、900キロ沖合に位置する、台風の影響は、まだない。
数日、気温低く、凌ぎやすい日々だったが、今日あたりから、また、暑くなるだろう。
往古の昔、脂日照りのなかを、天秤担いで、油を売って歩いていた、いっかいのあきんどが
後年、美濃の守護代となる。誰でも知っている、斉藤道三入道のことだ。権謀術策の限りを
つくして、成り上がった、男のドラマは、好きだ。彼の素晴らしいところは、塩、紙、ろうそくなど
どれをとっても、販売権力を持って、支配していた、寺社、神官など、我が国の中世の悪しき慣習を、打ち破り
楽市、楽座を作り、誰でも自由に商売ができるようにした、最初の人というとこだ。
さらに、その先、道三の娘を妻に向かえた、織田信長が、楽市楽座を完成させた。
道三や、信長が、力の限り生きていた、濃尾平野も、今日は暑い一日だろう。

[PR]

夏に想う。




セミの声が、日に日に、明確に聞こえるようになってきた。
これからが、夏本番と、人は言うが、セミを聞いていると、秋が近いと思ってしまう。京都五山大文字焼きは
暑いさかりの、八月十六日だが、この事を聞くと、もう夏も終わりかと、感じる。今年も早い時期から、猛烈な暑さが
やってきて、季節のほうが、俺より気短だ。台風が、この数日で、発達して、この週末には、本州にも、影響あるかもと
気象予報士が述べていた。太平洋の海水温度が、29度もあるので、上昇気流が起きやすく、台風もエネルギーを
たくわえやすいのだろう。
夜遅く、一人寝の部屋に帰って、灯りをつけると、時に、小さな昆虫が、急な光に驚いて、足元から逃げ出す。虫が
俺の部屋の留守番をしている。次の朝の仕事が、早い時間ではないときは、夜食を、作る。あんまりにも、遅い時間
に帰る時は、外食にする。外食は、身体の事を考えると、務めてしないようにはしているが、やむおえない、部分も
あって、しかたがない。思うようにいかないのは、世の常だ。
足元不自由で、杖を頼りに歩く俺に、たいした仕事はないが、身体を動かしていないと、気分的にも、落ち着かない。
報酬の高などは、もとより、気にはしていない。それでも、若い人の邪魔にならぬように、お荷物にならぬように、気を
使いながら、働く。この頃は、長期の計画は立てないようにしている。先の事はもう解らない、年齢に達しているからだ。
短いスパンの予定をこなしている。遊びのほうも、この先、どれだけの間、遊べるかもう解らないが、目をつぶる、間際まで
遊んでいたいものだ。相手してくれる人がいればの、話だが。